課税所得 vs 総所得:シンガポールのフリーランサーが実際に課税される金額とは
多くのシンガポールのフリーランサーは、稼いだ全額に税金がかかると思っています。実際には、控除や個人救済措置を適用した後の「課税所得」が課税対象です。その仕組みを解説します。

免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、専門的な税務アドバイスを構成するものではありません。シンガポールの所得税はシンガポール内国歳入庁(IRAS)が管轄しています。財務上の意思決定の前に資格を持つ税務専門家にご相談ください。
多くのフリーランサーが誤解していること
シンガポールで昨年S$80,000を稼いだ場合、S$80,000全額に課税されるわけではありません。事業経費控除と個人救済措置を適用した後の課税所得がS$45,000〜50,000程度になることもあり、この差が数千ドルの節税につながります。
4つの基本概念
1. 総所得
課税年度(1月1日〜12月31日)中に事業活動から受け取った全収入。すべてのクライアントからの報酬、プロジェクト報酬、コンサルティング料が含まれます。
2. 認められる事業経費
収入を生むために「完全かつ専ら」発生した経費を控除できます。専門ツール・ソフトウェア、在宅勤務経費(按分)、業務出張費、専門能力開発費、設備減価償却などが含まれます。
3. 純取引収入
総所得から認められる事業経費を差し引いた金額。個人救済措置適用前の自営業収入として扱われます。
4. 課税所得
純取引収入から個人救済措置を差し引いた金額。シンガポールの累進税率が適用される金額です。
主な個人救済措置
勤労所得救済(S$1,000〜8,000、年齢によって異なる)、CPF/メディセーブ救済(上限S$37,740)、コース受講料救済(年間S$5,500)、配偶者・扶養家族救済、生命保険および補足退職スキーム(SRS)救済などがあります。詳細はIRAS個人救済措置ガイドを参照してください。
計算例
フリーランスのUXデザイナーの例:総所得S$90,000 → 事業経費S$18,000控除 → 純取引収入S$72,000 → 個人救済措置合計S$14,500控除 → 課税所得S$57,500。税額は約S$3,350(控除なしの場合S$10,200)。
無料所得税計算ツール
課税所得と税額を試算するには、無料のDenpyo所得税計算ツールをご利用ください。Denpyoで経費をリアルタイムに記録することで、事業経費控除の正確な記録も維持できます。
まとめ
シンガポールのフリーランサーの税金は総所得ではなく課税所得に対して計算されます。IRASの自営業者向け税務ガイドとmyTaxポータルを活用して、すべての控除と救済措置を最大限に活用しましょう。


